公正な学長選考を求める裁判を支える会ニュースレター NO.21 2010、7、28

ニュースレター NO.21

                    2010、7、28

公正な学長選考を求める裁判を支える会

     事務局:高知県高知市曙町2-5-1 高知大学教職員組合内

        (TEL/FAX 088-844-1489)

 裁 判 報 告 2

 5月21日の裁判での証言内容について前号に引き続いてご報告します。

 今回ご報告するのは同日午後に行われた意向投票管理委員会委員長(当時)I氏と根小田渡・前人文学部長の証言です。

(前回の続き)

Q:意向投票管理委員長に連絡したのは誰か

K職員(金庫を開けた人物):自分が連絡した。

Q:電話をうけてどう思ったか)

I:起こるはずのないことが起こったと思った。パニック状態になった。

Q:金庫をあけるという行為についてどうおもったか

I:金庫がいっぱいなので整理したのではと好意的に解釈した。

Q:その行為について彼らを批判するなどのことをしたか

I:やっていない。

Q:それからどうしたか

I:すでに解散した管理委員会を招集した。イレギュラーな会議である。

  そこで、この問題の処理について議論したが、いろいろな意見があってまとまらなかった。最終的に、二つの文書を提出することになった。

Q:再投票すべきという意見はなかったのか

I:一名程度いたが、多数ではなかった。

陪席の裁判官:投票用紙の発注・管理はどうしていたか

I:自分は直接関与していない。秘書課でやっていたはずである。

陪席の裁判官:投票用紙の偽造の可能性について検討したか

I:管理委員会で性悪説に立てばその可能性もあるという意見もあった。

  自分は、そんなことをやるものはいないだろうとおもった。

陪席の裁判官:偽造の防止のためにすかしを入れるなどはしたか

I:していない。

陪席の裁判官:偽造の可能性を疑ってしらべたことはないのか

I:そうだ(調べていない)。

大学側弁護士:学長選考会議の議事録に、あなたが「不手際について謝罪した」とあるが、それはどのようなことを指すのか

I:本来再招集すべきでなかったイレギュラーな会議を招集したことである。

以下は根小田氏の証言

Q:意向投票管理委員会が再招集されたことをいつ、どのように知ったか?

根小田:人文学部棟の廊下で、学部選出の管理委員からそのことを聞いた。

Q:それからどうしたか

根小田:おかしいと思ったので、河本事務局長に電話して、事情を問いただした。

河本氏は「事務の権限で票を石川委員長立会いの下に再チェックした」と言った。

自分はそれに対して抗議した。

Q:それからどうしたか

根:篠委員長に電話で連絡をとって、朝倉キャンパスに来るように要請した。開かれていた管理委員会に先に出席するようにということだったので、自分も会議を途中から傍聴した。

Q:開催された管理委員会の内容は

根:途中からの参加で、はじめのほうの議論はよくわからなかったが、最終的に

は、開票作業終了後の経緯を報告した文書をつけて学長選考会議に提出するということになった。○ 今回取り上げた証言で、明らかとなったのは以下の点です。

1 「意向投票管理委員会」は投票結果の確認後「解散」(役割を終えて、委員会としては存在しなくなった)しています。委員長であるI氏はそれを明確に認識しており、再招集したのは本来招集すべきでない「イレギュラーな会議」であるという認識を持っていたこと。

2 学長選考会議においてI委員長が「不手際について謝罪した」事に関して、これまで大学側は、「ミスを認めた」と主張してきました。しかし、委員長自らこの「不手際」とは1の「イレギュラーな会議を招集したことを指すということを明らかにしたことで、大学側の「ミス論」の根拠がまた一つ失われたこと。

3 票のすり替えなどの不正行為に対する備えが全くなかったこと。

4 河本事務局長(財務担当理事-当時。現在広島大学理事)が「事務の権限で票を石川委員長立会いの下に再チェックした」と発言しており、大学側の説明と全く異なっていること。そして本当に「事務の権限で再チェック」を行ったとすれば、とんでもない越権行為であること。

 根小田氏の証言はさらに続きます

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