益川氏が国に意見 交付金減で「大学崩壊」『しんぶん赤旗』2010年10月22日付

『しんぶん赤旗』2010年10月22日付

益川氏が国に意見 交付金減で「大学崩壊」

 政府は2011年度予算概算要求にたいする国民からの意見募集を19日に締め切りましたが、2008年のノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長(写真)が「目先の成果だけを求めて科学政策を進めると、科学研究本来の根を枯らしてしまうことを強く危惧(きぐ)する」とする意見を提出しています。名古屋大学理学部のホームページなどに掲載されています。

 このなかで益川氏は、大学予算と科学研究予算が削減対象になっているとして、とくに大学への運営費交付金が来年度一気に数%削減されたら「基礎科学に最も大切な基盤である大学の崩壊につながる」とのべるなど、「基本的な教育研究経費、人材育成の予算を維持することを求めたい」と訴えています。

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