「地域枠」の医学部学生数を2・5倍に 岡山県が「第6次保健医療計画」『山陽新聞』2010年10月6日付

『山陽新聞』2010年10月6日付

「地域枠」の医学部学生数を2・5倍に 岡山県が「第6次保健医療計画」 

 岡山県は5日、保健・医療施策の指針となる「第6次県保健医療計画」(201115年度)の素案をまとめた。県北部を中心とした医師不足対策として、県が大学医学部生に奨学金を支給して卒業後に医師不足地域へ勤務してもらう「地域枠」により、地域医療を担う医学部学生数を5年間で2・5倍に増やすなど、42項目の数値目標を掲げている。

 地域枠は卒業後、県が指定する医療機関へ一定期間勤務すれば奨学金の返済を免除する。岡山大と広島大の医学部に設けており、あらかじめ都道府県別の枠を設けている自治医大も含め10年度は26人(うち岡山大11人、広島大2人)が在籍しているが、15年度は66人(うち岡山大42人、広島大12人)に増やすこととする。

 計画期間中、出産などで離職した女性医師の復職は30人と目標を設定。岡山大病院内に設置しているキャリアセンターが相談や復職トレーニングに当たるとともに、育児と両立しやすい医療機関を紹介する。

 現計画からの継続では、市町村が行う乳がん、子宮がん検診はともに現計画の目標30・0%を下回っているため、休日・夜間の実施などにより30%を目指す。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com