旭川医大が医師に「特別手当」 国立で初、人材確保狙い 共同通信配信記事2010年10月6日付

共同通信配信記事2010年10月6日付

旭川医大が医師に「特別手当」 国立で初、人材確保狙い

 旭川医大(北海道旭川市)は、非常勤医師の待遇を改善するとともに、給与格差による研修医の都市部への流出を防ぐため「診療特別手当」を新設した。

 国立医大で初めての試みといい、人材確保が狙い。全国の地方の大学病院で医師不足が深刻化する中、問題解消につながるか注目されそうだ。

 旭川医大によると、対象は非常勤医と研修医の計約150人。年最大で(1)免許取得後7年以上の非常勤医に120万円(2)免許取得後7年未満の非常勤医に96万円(3)研修医に60万円―をそれぞれ支給する。

 導入は非常勤医が10月、研修医は来年4月で、約370万円だった非常勤医の標準年収は最大約1・3倍になるという。

 財源には、10年ぶりに増額された診療報酬改定で見込む病院の「増収分」のうち、約1億4千万円を充てる方針。

 研修医をめぐっては、報酬や経験できる臨床例などの面から、旭川医大でも都市部の病院を希望するケースが増加。これまでも民間からの寄付を元に給与を増やし、引き留めてきた経緯があった。

 旭川医大は「待遇を改善し、非常勤医はもちろん、給与の高い都市部を選ぶ傾向のある研修医を引き留めて良い人材を確保したい」としている。

 

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