国立大 目的外使用350億円 NHKニュース配信記事2010年9月29日

NHKニュース配信記事2010年9月29日

国立大 目的外使用350億円

全国の国立大学が研究などの目的で保有している積立金のうちおよそ350億円が、本来の目的とかけ離れた物品の購入などに使われていたことがわかりました。中には携帯型音楽プレーヤーや食器洗浄機などを購入していたケースもあり、会計検査院は文部科学省に対し大学側への適切な指導を求めました。

国立大学は学生が納めた授業料や企業からの寄付などを「積立金」として保有していますが、使いみちは2年以上かけて行う研究や施設の建設などに限定されています。会計検査院が調べたところ、九州大学や広島大学など全国の86すべての国立大学で、本来の目的とかけ離れた物品の購入などに4年間でおよそ350億円が支出されていたことがわかりました。文房具やコピー用品などの購入が多く、中には食器洗浄機やオーブンなどの家庭用の電化製品のほか、携帯型音楽プレーヤーの「iPod」やゲーム機のソフト、さらに10万円の絵画なども含まれていました。会計検査院は本来の目的に沿った積立金の使い方を大学側に指導するよう、文部科学省に求めました。文部科学省は「いずれも教育や研究の目的で購入されていると考えているが、使いみちについての詳細な情報を明らかにするよう指導していきたい」としています。

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