道州制反対のアピール採択 小規模自治体フォーラム『東京新聞』2010年9月26日付

『東京新聞』2010年9月26日付

道州制反対のアピール採択 小規模自治体フォーラム

 国が主導した市町村合併「平成の大合併」に加わらなかった全国約50町村などによる「全国小さくても輝く自治体フォーラムの会」は26日、千葉県酒々井町で会合を開き、さらなる市町村合併の強制につながる恐れがあるとして、道州制導入に反対するアピールを採択した。

 アピールは、政府が6月に閣議決定した地域主権戦略大綱に、今後の検討項目として道州制が盛り込まれたことについて「小規模自治体の存続を危うくする改革が議論されようとしている」と指摘。道州制導入では小さな町村ならではの創意工夫や住民自治が失われ「(住民の)生活基盤が破壊される」などと批判している。

 会合には約160人が参加。併せて開いたシンポジウムでは露木順一神奈川県開成町長が「合併させて自治体を大きくさせたほうが行政効率が上がるという考えを(政府は)見直すべきだ」と述べるなど、市町村合併の効果を疑問視する声が相次いだ。次回会合は来年5月、岡山県の奈義、勝央両町で開催する。

(共同)

 

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