特許増へ表彰制度 広島大『中国新聞』2010年9月21日付

『中国新聞』2010年9月21日付

特許増へ表彰制度 広島大

 
 広島大(東広島市)は特許料収入を増やすため、有望な研究に取り組む研究者の表彰制度を本年度創設した。国から大学への運営費交付金が毎年度減額される中で大学生き残りに向け、研究者のやる気を引き出して外部資金の獲得を増やす。

 学内審査で理工系の研究者12人を選んだ。過去に特許申請や取得の数が多い6人は貢献賞。新しい研究分野に取り組み、将来を有望視される30歳代の6人は奨励賞とした。22日に表彰式を開き、賞状と記念品を贈る。

 奨励賞の高木健助教(32)はロボット工学が専門。手術用のメスなどが皮膚にかける力を数値化。ベテラン医師の執刀を新人が学ぶ参考になるという。高木助教は「大学に認められたようで、表彰は励みになる」と喜ぶ。

 センター知的財産企画部門長の末次憲一郎教授(高分子材料統計力学)は「特許の数は、大学ブランド力の指標にもなっている。一層力を入れたい」と話している。

 

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