「福井大の予算減 反対」学長ら署名運動 福井と敦賀で『読売新聞』2010年9月21日付

『読売新聞』2010年9月21日付

「福井大の予算減 反対」学長ら署名運動
福井と敦賀で

 福井大の2011年度の予算が減り、教育・研究活動に支障が出る恐れがあるとして、福田優学長や教授ら約50人が20日、福井市と敦賀市で、予算削減に反対する署名運動をした。

 福井大によると、国から受け取る「運営費交付金」は、法人化した04年度に110億円余だったが、徐々に減り今年度は約99億円。このうち、人件費などにあてるため、減額の影響が大きい「一般運営費交付金」は今年度の82億4000万円に対し、11年度予算は2億2000万円少ない80億2000万円の内示。さらに減る可能性もあるという。

 JR福井駅前では、福田学長が「技術立国を支えてきた国立大学の崩壊の危機」と街頭演説。署名に応じた坂井市三国町神明の食品製造会社社長岡島輝行さん(36)は「国民の多くは日本がGDP世界2位のままだと信じており、危機感が足りない。高速道路の値下げより教育に予算を使うべきだ」と話していた。

 この日は両市の計4か所で約1100人分の署名が集まり、近く国に提出する。大学側によると、教員1人あたりの教育・研究費は年間50万~60万円という。

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