福井大が街頭宣伝 学長先頭 「交付金削減 学問の危機」『しんぶん赤旗』2010年9月21日付

『しんぶん赤旗』2010年9月21日付

福井大が街頭宣伝
学長先頭 「交付金削減 学問の危機」

 国の来年度予算で国立大学の経営基盤である運営費交付金が大幅削減される恐れがあり、断固反対だとして福井大学は20日、県内4カ所で宣伝・署名に取り組みました。福田優学長を先頭に理事や教育地域科学部、医学部、工学部の各学部長など約50人が、独自に作製したビラなどを配布しながら署名への協力を呼びかけました。

 福田学長は福井市のJR福井駅西口広場で自らマイクを握り、「全国の国立大学が崩壊の危機です。学問にかける国の予算はOECD(経済協力開発機構)加盟国中で最下位レベルです。日本と国立大学の将来を守るため署名に協力してください」と訴えました。

 東京から帰省したという女性(64)は「長女も大学にいったので、いきたい人はいけるよう応援してあげたい」と語り、別の女性(46)=福井市=も「娘が2年後に大学進学を目指しているので人ごとでない。授業料が上がったら困る」と話しました。

 今回の取り組みについては、日本共産党県委員会が共同の立場で8月15日に福井大学側と行った懇談で、福田学長が明らかにしていました。福田学長は、「閣議決定された概算要求組み替え基準で10%削減が機械的に適用されると、福井大学は毎年10億円削減されることになります。10億円は、621人いる常勤教員の人件費の120人分に相当します。大学機能の崩壊につながる」と訴えました。

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