『読売新聞』2010年8月27日付
和大と仕事しませんか? 企業向け学内見学会
産学連携を深めるきっかけにしようと、和歌山大学(和歌山市栄谷)は、地元企業の経営者や社員を対象に、学内見学ツアーを初めて開催した。
ツアーには約50人が参加。システム工学部と観光学部の研究室などが案内され、観光学部の尾久土正己教授は360度に映像を映し出す、直径約3メートルのドーム型シアターを紹介。臨場感あふれる映像に参加者が見入ると、尾久土教授は名所を映し出して観光に活用する方法を提案した。
同大教員との意見交換も行われ、参加者は「県の資源を生かした研究にはどういうものがあるか」「観光客を誘致するために、大学はどんな取り組みをしているか」などと、熱心に質問していた。
電気機器メーカー「太洋工業」(同市有本)の種治寛貴さん(34)は「企業も常に新しいものを求めている。大学との交流があれば、可能性も広がります」と話していた。