留学事業を強化 県国際交流協と埼玉大が協定『埼玉新聞』2010年8月28日付

『埼玉新聞』2010年8月28日付

留学事業を強化 県国際交流協と埼玉大が協定

県国際交流協会(会長・上田清司知事)と埼玉大学(上井喜彦学長)は、地域の国際化への貢献、学術振興を目的にした「相互協力・連携に関する協定」を締結。上田会長、上井学長が協定書に署名した。

協定により両者は、「埼大が有する学術・研究成果を国際交流に生かしたり、留学生などを主体にした事業を展開できる」(協会)、「協会が持つ幅広いネットワークを活用し、実践的な教育研究環境が充実する」(大学)と成果を期待している。

署名後、上田会長は「大学の財産である多国籍、多数の留学生の協力を得ながら新たな取り組みを進めたい」と述べた。また、上井学長は「協定により大学がより地域社会に貢献でき、国際化の取り組みを強化したい」と答えた。

県国際交流協会と埼玉大学の相互協定締結後の最初の事業となる国際理解セミナーが延べ3日間にわたり、さいたま市浦和区北浦和の日本語国際センターで開催された。

高校生14校32人、埼玉大学から日本人学生9人や留学生(5カ国8人)、それに世界各地から研修に来ている日本語教師8カ国9人が参加し、「どうしたら文化や考えた方の違う世界の人々が共に仲良く暮らしていけるのか」をテーマに、意見交換やアクションプランづくりなどに取り組んだ。

参加した高校生からは「初めて外国人と親密に会話ができ、とてもよかった」「異文化理解のためには、自分の意見や自国の文化を大切にすることも必要だと分かった」などの感想が語られた。

また大学生や留学生、研修生からも「世代が違う高校生たちと国際理解について話し合う機会を持て、学んだことも多かった」(埼大学生)、「来月、母国に帰るが、一番の思い出になった」(留学生)など、取り組みを評価する意見も多く聞かれた。

閉校式で参加者に修了証が交付され、その後の交流会には80人が参加し、多国籍パーティーとなった。

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