神戸大、ベルギーの首都に教育拠点開設へ『神戸新聞』2010年8月26日付 

『神戸新聞』2010年8月26日付

神戸大、ベルギーの首都に教育拠点開設へ 

神戸大学(神戸市灘区)は25日、ベルギーの首都ブリュッセルに9月、教育拠点「神戸大学ブリュッセルオフィス」を開設する、と発表した。欧州連合(EU)の本部があるブリュッセルに事務所を構えるのは、国公立大学で初めて。欧州の大学や教育機関との学術交流、現地企業との産学連携、留学生の誘致などを進める。(中島摩子)

神戸大の海外事務所は中国・北京に続き2カ所目。ブリュッセルオフィス(センター長=中村千春副学長)には現地スタッフ1人が常駐し、中村センター長や各教授が出張する。9月2日に福田秀樹学長とEUのファンロンパイ大統領との懇談を予定。3日に開所式を催す。

新事務所では、教育研究の情報収集と発信▽EU圏の大学との学術・研究交流▽留学生のネットワーク構築▽在欧の企業・団体との連携の促進‐を計画している。中村センター長は「現在、欧州での学術研究は、ベルギーにネットワークや情報が集積している」と設置理由を説明した。

神戸大は2005年から、EUの研究教育センター「EUインスティテュート関西」の幹事校となり、学術交流協定を結ぶ欧州の大学などは54に上る。また、神戸大で学ぶ1146人の留学生のうちEU出身は59人にとどまり、学生や研究者の誘致も積極的に進める。

会見した福田学長は「社会科学や人文科学、環境問題や医学など、幅広いジャンルで各大学との共同研究を進めたい」と意欲を語った。

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