大学予算削るな「研究室が消えた」全学連が文科省・国会要請『しんぶん赤旗』2010年7月31日付

『しんぶん赤旗』2010年7月31日付

大学予算削るな「研究室が消えた」全学連が文科省・国会要請

全日本学生自治会総連合(小山農委員長)は30日、高等教育予算の削減をやめ、抜本的増額を求める声明を文科省に提出し、各党国会議員に要請しました。要請に先立って文科省前で高等教育予算増額を求めて宣伝しました。

政府が閣議決定した概算予算基準の1割削減の対象には国立大学運営費交付金、私学助成、科学研究費補助金なども含まれています。国立大学では削減分を授業料でまかなう場合は年間20万円を超える値上げとなります。私立大学では経常費の11%(平均)しかない国庫助成のさらなる削減になります。

要請に参加した学生は、高学費に苦労している実態を次のように伝えました。

「東京学芸大学では大学予算の削減で研究室がなくなっている。食堂が震度6で倒壊するといわれているが、建て直す費用がない」「先輩の妹が美術系大学に進学する予定のため、少しでも家計の負担を軽くしようとバイト漬けになっている」

文科省の担当者は「みなさんの代表としてきちんと予算要求していきたい」と答えて声明を受け取りました。

議員への要請では、日本共産党から宮本岳志衆院議員が応対しました。党として国立大学の学長らと懇談を進めてきたことを紹介し、「大学当局とも協力できるときです。力を合わせて予算の増額を求めていきたい」と話しました。

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