東北大、早大に金研分室 垣根越えて新技術開発『河北新報』2010年7月23日付

『河北新報』2010年7月23日付

東北大、早大に金研分室 垣根越えて新技術開発

東北大は22日、次世代材料の共同研究を強化するため、金属材料研究所の東京分室を東京都新宿区の早稲田大研究開発センター内に開設した。国立大が私立大に研究拠点を置くのは全国初の試み。新たなエレクトロデバイスなどの開発を目指す。センター前で除幕式があり、井上明久東北大総長と白井克彦早大総長が真新しい看板を披露した。

分室には4人の研究者を配置。東北大が持つ高機能金属ガラス技術と、早大のマイクロ・ナノレベルの加工技術を融合させながら、材料研究の高度化と実用化を図る。

両大学の連携は大阪大、名古屋大、東京工大、東京医科歯科大を含む共同研究プロジェクトの一環。6大学それぞれの研究所が得意分野で連携し、新材料や新技術を創出するのが大きな目的だ。

東北大の井上総長は「国立と私立の垣根を越えた新たな研究スタイルの先鞭(せんべん)を付ける形になった。企業との連携が加速する可能性もあり、技術を製品に近い形までレベルアップさせたい」と抱負を述べた。

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