『読売新聞』2010年6月25日付
“滋賀医大の分校”開設協定…「東近江センター」内に寄付講座
滋賀県東近江市と県、滋賀医科大、国立病院機構は、同機構・滋賀病院の敷地内で2013年度開院予定の「東近江総合医療センター(仮称)」=同市五智町=に、同医科大の寄付講座を開設する協定を結んだ。講師という形で同医科大から医師14人を派遣し、地域の医師不足解消を目指す。
設置される寄付講座は、1、2次医療に対応できる医師を育てる「総合内科学講座」と「総合外科学講座」。派遣医師は、医学生や研修医を指導しながら、同センターの常勤医として働く。人件費などは、4年間は国の地域医療再生交付金を充て、その後6年間は、市と国立病院機構が負担する。同医科大は11年度から順次、同病院内に寄付講座を開き、1年度の開院に備える予定。
市役所で行われた調印式には、西沢久夫市長や馬場忠雄・同医科大学長らが出席。西沢市長は「寄付講座は分かりやすく言うと、“滋賀医科大の分校”。医師を安定して、増やしてもらえる道筋ができた。(地域医療に対する)不安を解消していきたい」と話した。