電子ビーム金属加工機:鳥取大に無償貸与 三菱電機製、産学連携強化へ『毎日新聞』鳥取版2010年6月15日付

『毎日新聞』鳥取版2010年6月15日付

電子ビーム金属加工機:鳥取大に無償貸与 三菱電機製、産学連携強化へ

産学連携強化の一環として、金属を加工する三菱電機製の「電子ビームマルチ表面加工機」が、鳥取市湖山町南4の鳥取大に無償貸与され、14日にお披露目された。西日本の研究機関に導入されるのは初めて。大学の知識や情報、発想力をどう活用に生かすか注目されている。

表面加工機は、三菱電機グループの多田電機が開発。エネルギー密度の高い電子ビームを放射して、表面加工▽立体加工▽接合加工などができる。アルミや銅などの加工しにくい金属も簡単に加工できるという。1台3450万円もするが、大学の応用力に期待して期間を定めずに貸し出すことにした。

加工実演では、直径4センチのステンレス板に世界地図と文字が3秒ほどで刻まれた。電気機械の金型から体内に埋め込む人工関節までさまざまなものの加工に対応できるという。

多田電機の野口洋・技術第1部長は「大学のアイデアで我々が思いもよらないような分野に活用してほしい」と期待を込めた。

鳥取大の岩崎正美理事は「非常に複雑な加工ができる夢のような機械。研究成果が地域の発展につながるようにしていきたい」と応えた。【遠藤浩二】

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com