文系の学部を新設…鳥取県教委の要請に鳥取大学長が表明『読売新聞』2010年5月18日付

『読売新聞』2010年5月18日付

文系の学部を新設…鳥取県教委の要請に鳥取大学長が表明

鳥取大の能勢隆之学長は17日に開かれた鳥取県教委との会合で、文系学部を新設する考えを明らかにした。現在は文系は地域学部しかないため、学部新設で受け皿を増やして受験生の県外流出を防ぎ、卒業後も県内に残りやすい条件を整える。設置時期や分野は今後検討する。

県教委の藤原辰広参事監兼高等学校課長が「受験生の多くが文系だが、地域学部を受験して不合格になる率が高い。文系の受験先を増やしてほしい」と要望。これに対し、能勢学長は「文系学部を増やすことを検討している。分野は未定だが、観光など全国的に珍しい学部が適当だと考えている」と述べた。

同大学によると、今春の県内出身の受験生は993人。学部別では医279人(合格者66人、合格率23・7%)、工240人(75人、31・2%)、農101人(41人、40・6%)に対し、地域学部は最も多い373人が受験して合格者は71人、合格率は最低の19%だった。不合格者の多くは県外に進学したとみられる。

 

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