教員就職42.7% 09年 梨大養成課程『読売新聞』山梨版2010年5月13日付

『読売新聞』山梨版2010年5月13日付

教員就職42.7% 09年 梨大養成課程

山梨大学の教員養成課程を2009年3月に卒業した学生の教員就職率は42・7%と、教員養成課程のある全国47国立大学の中で2年連続でワースト3位だったことが文部科学省のまとめでわかった。今年3月の卒業生の教員就職率は50%を超えると予想されるが、山梨大では学生の支援を強化していく考えだ。

文科省によると、山梨大の同課程の09年3月の卒業生は110人で、このうち教員に正規採用されたのは23人、産休や育休の代替教員などの臨時的任用は24人。これらを合わせた教員就職率は42・7%だった。47国立大の全国平均は56・6%で、山梨大はこれを13・9ポイント下回り、富山大(36・6%)、鹿児島大(40・5%)に次いで3番目に低かった。

山梨大の08年3月の卒業生の教員就職率は42・2%で全国平均より14・5ポイント低く、少なくとも03年3月の卒業生以降、7年連続して全国平均を下回っている。

教員就職率の低迷について、山梨大キャリアセンターは「学生が教育委員会の採用試験をいくつも受けず、本当に行きたい教委に限って受験しているのではないか。危機感を強く持っている」と話し、教員OBらを招いて1次試験や面接対策を強化してきたという。

同センターによると、10年3月の卒業生は3月末現在で、96人中、半数を超える53人が正規や臨時で採用(任用)され、4年ぶりに50%を超えそうだといい、「今後も学生の支援態勢を充実させ、就職につなげたい」としている。

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