長崎大にスパコン研究拠点 民間活用視野、学長直轄へ格上げ『長崎新聞』2010年5月11日付

『長崎新聞』2010年5月11日付

長崎大にスパコン研究拠点 民間活用視野、学長直轄へ格上げ

長崎大(長崎市文教町)は、スーパーコンピューター(スパコン)に関する研究拠点「先端計算研究センター」(調漸センター長)を設置し、10日、片峰茂学長らが看板を掲示した。

センターは総面積約200平方メートル。約100平方メートルの部屋に、画像処理に使うGPUと呼ばれる集積回路(IC)を760個並列で接続したシステムがあり、毎秒700兆回の計算が可能。

システムは、スパコンの分野で最も権威ある「ゴードン・ベル賞」を昨年共同受賞した工学部の濱田剛准教授が組み上げた。受賞を機に、工学部のスパコン研究施設を他学部や民間の研究者、企業などにも活用してもらおうと、学長直轄組織に格上げした。

今後、気象のシミュレーションや流体力学、薬の開発などさまざまな研究に活用。ハードウエアやソフトウエアの開発などに取り組み、産業創出や企業連携などを目指す。

片峰学長は「予算を集中投資でき、新たな情報処理システムの開発がしやすくなる。多数の研究者に出入りしてもらい、工学領域の目玉にしていきたい」と期待を語った。

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