iPS研究の拠点オープン 京大、山中氏ら臨床応用へ 共同通信配信記事 2010年5月8日付

共同通信配信記事 2010年5月8日付

iPS研究の拠点オープン 京大、山中氏ら臨床応用へ

京都大は8日、京都市左京区に新設した「iPS細胞研究所」の開所式を行った。あらゆる組織や臓器の細胞になることができるとされる新型万能細胞(iPS細胞)を開発した山中伸弥教授が初代所長に就任。臨床や創薬への早期応用を目指す。

研究所は地上5階、地下1階。研究者同士の交流を活発にするため、実験室は壁で仕切らず、広々とした「オープンラボ」を採用した。

動物実験施設や細胞を作製、培養するための専用施設「細胞調整施設」を備えたほか、1階のギャラリーは一般に開放。来所者は、展示パネルや書籍を読むなどして、iPS細胞研究について学ぶことができる。

山中教授は「単なる基礎研究ではなく、この技術を患者さんの元へ届けるのが目標。10年間で創薬、そして再生医療への応用を実現させたい」と抱負を語った。

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