弘大病院救急センターで医師らの研修スタート 『陸奥新報』2010年4月20日付

『陸奥新報』2010年4月20日付

弘大病院救急センターで医師らの研修スタート

7月1日に開設を目指す弘前大学医学部附属病院の高度救命救急センターの医師や看護師を対象とした研修会が19日、同センター内で本格的にスタートした。研修初回は、脳卒中初期診療(ISLS)コースの第一人者である富山大学大学院の奥寺敬教授らを講師に迎えて開かれ、医師や看護師がセンター開設に向けて決意を新たにした。

同センターには、各診療科から集められた医師14人と院内や新採用の看護師38人が所属する。研修会は救急医療に携わる医師や看護師の共通の方向性、思考過程の育成を目的に開いている。

医師や看護師は同日から5月6日までに脳卒中、外傷、緊急被ばく医療などの救急初期治療にかかわる五つのコースをこなし、それぞれの修了証や資格を得る。

同日は、花田勝美院長が「センターでの初めての講習がスタートした。しっかり学んでほしい」とあいさつ。受講者は意識レベルの的確な判断方法や脳卒中の重症度判断などについて、ISLSスタッフの指導を受け、急性期脳卒中の対応について理解を深めた。

開設に合わせ、同センターの医師と看護師全員を対象にISLSを研修に取り入れたことについて、奥寺教授は「全国でも初めて」とし、「センターが県(の特徴)に合わせた医療を展開しようとしている表れ」と研修会の構成を評価。研修が県内の医療レベル向上につながることを期待した。19、20日の両日は、同病院職員を対象に同センターが公開日としている。

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