弘前大「最下位」に抗議 学長「ランク付けしないはず」 『朝日新聞』青森版2010年4月14日付

『朝日新聞』青森版2010年4月14日付

弘前大「最下位」に抗議 学長「ランク付けしないはず」

弘前大学(弘前市)の遠藤正彦学長は9日の記者会見で、法人化した国立大の予算に差をつけるため、国が各大学の研究・教育水準などをもとに行った初めての評価で弘前大が最下位とされたことに対し、文部科学省に文書で抗議したことを明らかにした。

抗議は3月30日。会見で遠藤学長は「法人化前の国立大学の状況を知る学長の1人として」と前置きし、「大学を評価するために法人化したのではない。もともとランク付けはしないということだったはず」と、国を批判した。

さらに「医学部大学院は京大に次ぐ充足率があり、大学院教育も充実している。(教職員の)定員削減の方針の中、北日本新エネルギー研究センターや白神自然観察園といった大学施設も設置。いずれも自前で人材を確保する努力を重ねてきた」と訴えた。ただ、A4判の用紙に5~6ページという抗議文は「公表しない」とした。

国の評価をめぐり弘大は、朝日新聞が3月25日に報道したのを受けて翌26日に藁科勝之副学長が「各学部・大学院の教育水準は期待通りの成果を達成している」と反論。評価の見直しも訴えている。

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