県内高校~大学 教育費835万円  『読売新聞』愛媛版 2014年3月4日付

『読売新聞』愛媛版 2014年3月4日付

県内高校~大学 教育費835万円

県内で子ども1人が高校入学から大学を卒業するまで必要な教育費は835万6千円(全国平均1055万8千円)に上ることが、日本政策金融公庫松山支店が教育ローンの利用者を対象に行ったアンケートで分かった。年収に占める教育費の割合は子どもが2人いる世帯なら35・1%(同40・1%)を占め、教育費が家計にのしかかっている現状が浮かんだ。(蛭川眞貴)

同支店が昨年7月、国の教育ローンを利用した県内の195世帯にアンケート用紙を郵送し、44世帯から回答を得た。回答した世帯の平均年収は511万4千円だった。

子ども1人当たりの教育費の平均額は、高校3年間で247万円、大学で588万6千円だった。

子ども2人の世帯で年収に占める年間の教育費の割合は、全体の平均が35・1%で、40%を超える世帯は4分の1余りあった。年収が低い世帯ほど教育費の負担は重く、年収200万円以上400万円未満の世帯では平均73・2%にまで膨らんだ。

アパートなど自宅以外から通学する子どものいる世帯は4分の3あり、年間の仕送り額は平均86万4千円だった。住宅ローンも抱える世帯は半分近くあった。

教育費の捻出方法(複数回答)は、「奨学金を受けている」が70・5%、「教育費以外の支出を削る(節約)」が56・8%だった。何を節約するかは「衣類の購入費」「食費」がともに64%で、「保護者のこづかい」「旅行・レジャー費」がいずれも40%、外食費が32%と続いた。

同支店の担当者は「各家庭が節約に励み、教育費をやりくりしている状況がうかがえる」と話している。

 

 

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