重粒子線がん治療施設、今年中にも概算要求 山形大学長『朝日新聞』2013年1月23日付

『朝日新聞』2013年1月23日付

重粒子線がん治療施設、今年中にも概算要求 山形大学長

 山形大の結城章夫学長は22日の定例会見で、構想を進めている重粒子線がん治療施設について、「研究開発の成果を見ながら、2014年度の概算要求に出していこうと思っている」と述べ、今年中にも国に施設本体の予算を要求する考えを示した。

 15日に閣議決定した今年度補正予算案に、重粒子線を照射する省エネ型加速器の技術開発と、東北全域を視野に入れた遠隔診断などができるがんネットワー クシステムの研究開発費に約10億円が盛られたことを踏まえた。結城学長は「大きな前進だが、まだまだ1、2合目だ」としている。

 施設本体の費用は約150億円とされ、国への要求額について結城学長は「大学でいくら都合を付けるのか、県や市にどれくらい協力を要請するのか、これから詰めていかなければならない」と語った。

 補正予算案の山大関連は設備関係の計16億8100万円のほか、山大工学部敷地内にある国重要文化財の旧米沢高等工業学校本館の耐震改修など施設整備に計約30億円が盛り込まれた。

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