国際人育成で連携 長崎県内の10大学・短大『西日本新聞』2012年10月17日付

『西日本新聞』2012年10月17日付

国際人育成で連携 長崎県内の10大学・短大

 県内の10大学・短大の学長や理事長らが16日、長崎大で記者会見し、国際社会で活躍する人材の育成に来年度から連携して取り組むと発表した。「長崎学」などの共通講義を始め、希望する日本人学生と留学生が大学の垣根を越えて一緒に学ぶ機会を設ける。約300人の学生の参加を見込んでいる。

 連携事業に参加するのは長崎大、長崎国際大、長崎県立大、活水女子大、長崎ウエスレヤン大、長崎外国語大、長崎純心大、長崎総合科学大、長崎女子短大、長崎短大。

 計画によると、大学が異なる日本人学生と留学生で10人程度のグループをつくり、1年生で長崎の歴史や経済を学ぶ「長崎学」や語学、企業が求める人材像などを知るキャリア教育科目を一緒に履修。2年生になると、グループ単位で企業や自治体などへのインターンシップを経験する。

 学生グループは授業時間以外にも集まって学び合うことを想定。TOEIC750点、日本語検定1級獲得などの目標を設定し、成績優秀者にはグローバル人材証書(仮称)を授与する。

 長崎大の片峰茂学長は「日本の大学環境をグローバル化していくことが重要。留学生と日本人学生がしっかりと触れ合うことで、多様な文化を理解してもらいたい」と狙いを語った。

 今回の連携は本年度の文部科学省の大学間連携共同教育推進事業に選定された。期間は5年間。

 長崎大と県立大、長崎国際大の3大学8学部は在宅がん医療・緩和ケアを担う専門人材育成にも協力して取り組む。医師会や薬剤師会など12団体が実習施設を提供して支援する。

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