『千葉日報』2012年2月6日付
高度医療研修と就職支援へ 医師不足の解消目指す 県と千葉大が新センター
深刻化する県内の医師不足解消を目指し、千葉県が千葉大と連携して高度な医療技術研修と就職を支援する「県医師キャリアアップ・就職支援センター」が5日、本格稼働を始めた。実践的に訓練できる最新鋭の内視鏡シミュレーション機材などを備えた国内最大規模の研修施設で、先端の医療技術指導のほか、県内医療機関への職業紹介事業を展開。全国各地から医師を呼び込み、県内への定着を図る。
県と千葉大と共同で立ち上げる県医師キャリアアップ・就職支援センターは、若手医師を県内に呼び込み定着を促進しようと、県が約2億5千万円を投じて、千葉市中央区の千葉大医学部付属病院の旧精神科病棟を改修。昨年12月に工事が完了し、本格稼働に向けた準備を進めてきた。
研修セミナーとして、年度内は、内視鏡を使った手術や腹部エコーの研修など七つのプログラムを用意し、約100人の医師が参加する予定。
就職支援では、県内医療施設の求人情報を集約した「県ドクターバンク」(無料職業紹介事業)で、医師や研修医向けの求職情報がウェブ上で確認できるほか、就職に向けた面接などをサポートする。
運営は、同大や県医師会、県内の主要病院でつくるNPO法人「千葉医師研修支援ネットワーク」に委託した