帯畜大70周年 北大と「共同獣医学課程」へ協定『十勝毎日新聞』2011年10月9日付

『十勝毎日新聞』2011年10月9日付

帯畜大70周年 北大と「共同獣医学課程」へ協定

 帯広畜産大学(長澤秀行学長)の創立70周年記念式典が8日午後1時から、同大講堂で行われた。国内外から約350人が出席し、教育・研究の面から十勝の基幹産業の農業に貢献し続けた70年の節目を祝福。長澤学長は、食料や環境をめぐる国内外の課題に対して農学分野から貢献するため、「グローバル人材の育成に努める」と発展を誓った。

 式典には来賓の常盤豊文科省大臣官房審議官、米沢則寿帯広市長、北海道大の佐伯浩総長らが出席した。

 長澤学長は式辞で「創立当時は食糧難で、情報、施設、設備、教材に乏しい中、『真善美』を追求した」と先人の苦労をしのび、キャンパスの変化を紹介。「これまでの歩みは各方面の支援と協力のたまもの」と謝意を述べた。

 少子高齢化や環境問題の深刻化、食の安全安心確保、震災からの復興など国内外の課題に対し「幅広い知識と国際性の豊かさ、困難に打ち勝つ勇気と気力を有するグローバル人材が必要」と強調。「実学の学風を発展させ、社会が求める人材育成に努める」と決意を語った。

 式典では同大マンドリンサークルが演奏を披露。創立70周年記念会館「逍遙舎(しょうようしゃ)」の引き渡し式も行われた。

「国際水準の教育が実現」

 帯広畜大は8日午前、本部棟で北海道大学(佐伯浩総長)との「共同獣医学課程」の編成・実施に向けて協定書調印式を行った。来年4月に開始する予定。

 北大から佐伯総長、新田孝彦理事・副学長、伊藤茂男獣医学部長の3人、帯畜大から長澤学長、金山紀久、吉田眞澄の両理事・副学長の3人が出席。佐伯総長と長澤学長が協定書にそれぞれ署名し、取り交わした。

 調印後の記者会見で佐伯総長は「帯畜大は大動物を教育研究に使う環境が整っている」とし「札幌では難しい大動物実習の充実などを通じ、欧州をはじめ世界の大学に負けない国際水準の教育が実現できる」と期待を寄せた。

 長澤学長は「創立70周年の節目に当たり、改めてグローバル人材を育成できるよう教育の質を高めたい」とし「各大学で専門の違う教員がおり、1+1が2以上になる。食の安全確保を含め国際的な人材を育成し、社会に貢献したい」と話した。

 学部レベルで共同教育課程の展開で協定を調印したのは国内で3例目。食の安全に対する関心の高まりを背景に、動物由来感染症への対応や国際的に活躍できる獣医師の育成を目指す。学生は両大学で共通の講義、演習、実習を履修。卒業生には両大学長連名で学位を授与する。定員は各大学1学年当たり40人。

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