MSN産経ニュース配信記事2011年10月10日付
大学の秋入学、賛否が二分 四年制大学調査
東京大学などが入学時期を春から秋へと移行させる検討に入っている。それを受け、教育情報などを提供する「ライセンスアカデミー」(東京都新宿区)が全国の四年制大学を対象に「秋入学」に関する調査をしたところ、肯定派43%、否定派39・5%と、賛否が二分していることが分かった。
「秋入学」は欧米など海外では主流。そのため、日本でも秋入学が実現すれば海外留学がスムーズに行えるといった利点がある。一方で、入学や卒業、就職の際、国内の高校や就職先との間にブランクが生じるデメリットもある。
調査は、東京大学を除く全国の四年制大学576校を対象に実施し、263校から回答があった。
それによると、東京大学の動向に対して「大いに注目」「多少注目」と答えたのは52・1%。自らの大学での導入については、「4月入学と併存」(26・6%)、「4月入学廃止」(16・4%)と回答した肯定派は計43%。「不要」と回答した大学も39・5%に上った。
秋入学のメリットを尋ねたところ、留学生の増加や帰国子女が入学しやすいことなどが挙がった。デメリットとしては、卒業と就職などのブランクが生じることを心配するほか、「有力大学だけが有利」「日本の伝統が失われる」などの意見もあった。
同社の担当者は「各大学が個性を打ち出す時代だけに、東大などの動向を気に留めながらも、様子を見ながら入学時期について検討が進むのではないか」と分析している。