新潟大 下條学長苦難の続投『読売新聞』2011年10月8日

『読売新聞』2011年10月8日

新潟大 下條学長苦難の続投

不正契約問題に「改めておわび」 

 不正契約問題に揺れる新潟大学は6日、次期学長を決める選考会議を開き、下條文武学長(67)の続投を決めた。 

 任期は、再任のため来年2月から2年間。下條氏は「重い責任を痛感している。大学発展のために全力を傾けたい」と意気込みを見せたが、問題を抱え、難しいかじ取りを求められそうだ。 

 会議では、〈1〉学内の意向投票で1位〈2〉学長としての約4年間の運営実績〈3〉不正契約問題処理の責務――を総合的に考慮し、満票で下條氏の再任を決めた。 

 新潟大駅南キャンパスで記者会見した下條氏は、終始、眉間にしわを寄せた硬い表情。不正契約問題について「改めておわびする」と謝罪した上で、「早い時期にめどをつけることが責務。将来に禍根を残さないように解決に向けて努力する」と強調した。 

 質疑応答では、この問題に質問が集中。説明を求める質問に対し、不正契約を結んだとして永山庸男教授(55)を有印公文書偽造・同行使の疑いで東京地検特捜部に刑事告訴していることから、「事件の背景は、捜査機関の手で明らかにしなければならない部分もあり、それが分かると学内外にすっきり説明できる」などと話すのみだった。 

 一方、中堅ゼネコン「安藤建設」(東京都港区)から立て替え金など約19億円の支払いを求める訴訟を起こされたことについては、「契約は無効と決然と主張し、棄却を求めている。研究費などへの影響は考えていない」とし、「捜査の行方と訴訟状況の変化は適時、報告する」と話した。責任については「しっかり取り組むことが責任を果たすことになる」とかわした。

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