福井大と福井医科大が統合協議スタート『福井新聞』2011年10月2日付

『福井新聞』2011年10月2日付

福井大と福井医科大が統合協議スタート

 文部科学省が示した国立大学の再編方針に沿って統合を検討している福井大(児嶋眞平学長)と福井医科大(須藤正克学長)は二日、福井大で統合に向けた話し合いの場となる協議会設立の確認書を交わした。九日に福井医科大で初会合を開き二〇〇三年度中の合意、〇四年春からの新大学による学生受け入れを目指す。

 両学長がこの日、確認書にサインし交換した。この後の会見で児嶋学長は「両大学の意思確認を経て統合に向けたスタートラインに立てたことをうれしく思う。教育系、工学系と医学系の教育研究機関が一つになることで、接点を拡大していけるような将来像を探りたい」と説明。須藤学長は「地域への貢献はもちろん、世界に通用するような大学100+ 件づくりを追求していきたい。同時に先端医療の開発、研究、地域への提供をさらに前進させていきたい」と話した。

 協議会は両大学から学長、副学長ら九人ずつ、計十八人がメンバーとなり、福井医科大に事務局を置く。九日の初会合の後、月一回ペースで協議を続ける。十月半ばには協議会の下に▽将来計画▽管理運営体制▽教育▽入試▽事務組織―の五つの検討分科会を設置。〇二年二月ごろに統合構想プランを策定し、文部科学省の審査を受けたいとしている。

 両大学は、国立大の統合・再編について文部科学省が提示した「大学の構造改革の方針」(遠山プラン)に沿って統合への方針を固めていた。

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