『毎日新聞』福岡版2011年7月28日付
九大病院:先端医療施設が開所 機器の研究開発など
九州大病院(東区馬出3)に27日、「先端医療イノベーションセンター」が開所し、大学関係者や医療関連企業の社員ら約300人が出席して記念式典があった。センターは、時間がかかりがちな医療機器、新薬の実用化を効率よく進めるため、産学官が連携し研究開発から臨床試験までを一貫して手がける施設で、国立大では初という。
センターは6階建て。民間企業などと共用する研究・実験スペース(5~6階)や、がん免疫細胞の培養室(4階)の他、免疫細胞療法を行うがん患者の外来診察室(4階)、治験に協力する患者のための病室(3階)などを備えている。
式典で、橋爪誠センター長は「日本の先端医療技術の実用化に少しでも役立てるよう微力ながらまい進する」と決意を述べた。有川節夫学長らがテープカットして開所を祝った後、施設見学会や記念講演などがあった。【阿部周一】