六角堂再建へ心一つ 「天心」製作者ら、茨城大訪問『茨城新聞』2011年4月28日付

『茨城新聞』2011年4月28日付

六角堂再建へ心一つ 「天心」製作者ら、茨城大訪問

北茨城市の五浦を舞台に活躍した美術思想家、岡倉天心の生涯を描く映画「天心」(2013年公開予定)の製作者と実行委員会メンバーが27日、水戸市文京の茨城大(池田幸雄学長)を訪問。東日本大震災の津波で流失した、同大管理の天心ゆかりの国登録有形文化財「六角堂」(北茨城市大津町五浦)の再建を、映画製作を通じて支援すると表明した。六角堂再建へ茨城大と心を一つにした映画プロデューサー、星加正紀さんは「復興のシンボルにしたい」と声を強めた。また、池田学長は再建スケジュールについて触れ「六角堂は茨城の宝であり日本の宝。年内に完成させたい。遅くとも年度内」と話した。

大学を訪問したのは、星加さんら製作者と、映画製作の機運醸成などにあたる実行委の城之内景子事務局長代行など。天心が瞑想(めいそう)する場面など撮影地として予定していた六角堂が流失し、星加さんは「製作中止も一時考えたが、こういうときだからこそ映画を作らねばと意見が一致した」と製作続行の意志を伝えた。

さらに具体的な支援として、同大が六角堂再建へ向けて5月内に立ち上げる基金について、映画チラシなどの広報物に盛り込んだり、来月から県内各地で行う映画学習会などで周知させていくとした。

また「復興のシンボルとして作品中で六角堂のシーンを増やしたい」と話した。

六角堂の再建については同大は、原形に近い形での復元を目指し、流失物の海中捜索を5月に行う方針を表明。今回さらに、同月中に捜索完了、8月ごろまでに流失物引き揚げ、その後に着工して年内完成への意向を示した。

再建する六角堂は流失時の形でなく、明治38年創設当時の出窓と炉が付いた形を予定。「何度も改修されているが、今回は天心が建てたままの姿、原点に戻ろうと考えた」と、同大五浦美術文化研究所の小泉晋弥副所長。残されている図面や関係者証言などを基に復元する。

映画「天心」は、2012年に撮影予定。天心の生誕150年、没後100年の13年に公開予定。

 

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