共同通信配信記事2010年11月16日付
米大学への留学生、中国が首位に 日本6位に転落
【ニューヨーク共同】米国の大学への昨秋の留学生のうち、中国出身者が前年に比べ約30%増加、インドを抜いて2位から首位になり、日本は15%減って台湾に抜かれ5位から6位に転落という結果を米国際教育協会(IIE)が15日発表した。
それによると、米国の留学生69万900人のうち日本出身者は2万4800人。2008年秋は2万9300人でこの年も14%減だった。
一方、中国出身者は12万7600人で米留学生全体の18%を占めた。08年秋は9万8500人。インドは前年より2%増の10万4900人、全体の15%となった。3位は韓国で4%減の7万2200人。これら上位3カ国で留学生の44%に達する。
4位のカナダ、5位の台湾とも5%減。6位の日本に続き、7位はサウジアラビア、8位メキシコ、9位ベトナム、10位トルコとなっている。
米国の留学生数自体は前年より3%増え過去最高を記録。中国の増加が大きく貢献した。
留学生が多く専攻している分野のランキングは(1)ビジネスと経営(2)工学(3)生命科学など(4)数学とコンピューター科学(5)社会科学―の順だった。