国立大病院:資金公表へ…降圧剤試験疑惑受け 『毎日新聞』 2014年3月8日付

『毎日新聞』 2014年3月8日付

国立大病院:資金公表へ…降圧剤試験疑惑受け

降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑を受け、全国42大学が加盟する国立大学付属病院長会議は7日、各病院やその職員が企業や個人などから受け取った資金について、今秋から情報開示する方針を明らかにした。

バルサルタン疑惑では、大学側に製薬会社から支払われた億単位の奨学寄付金が批判を浴びている。製薬各社は今年度から、医療関係者に提供した資金の情報公表を始めており、医療機関側も対応を迫られていた。

◇提供元は非開示

公表するのは、全職員があらゆる企業、個人から受けた資金。奨学寄付金などの学術研究助成費▽共同研究などの研究開発費▽講演や原稿執筆への謝金▽接遇費の4項目に分け、診療科ごとの件数と総額を公表する。

一方で提供元の開示は見送った。その理由について、宮崎勝・千葉大付属病院長は「研究開発の内容が漏れることのマイナス面への懸念が大きい」と説明した。【八田浩輔】

 

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