地元高から国公立大、市が入学金…予算2人分 『読売新聞』 2014年2月20日付

『読売新聞』 2014年2月20日付

地元高から国公立大、市が入学金…予算2人分

鹿児島県いちき串木野市は19日、同市の県立串木野高校(151人)から国公立大学に進学した生徒に大学入学金の全額を補助すると発表した。

全国的にも非常に珍しい取り組みという。

市教委などによると、同高の国公立大学への進学者は例年0~2人程度。大学進学を考える中学生の多くは近隣市の進学校に進んでおり、同高では近年、定員割れが続いている。

このため、同高の統廃合や廃校を懸念した市は、存続を目的に、独自の支援策を決定。新年度の一般会計当初予算案に2人分の入学金56万4000円を計上した。

市は、今春の合格者分から実施したい考え。進学者が3人以上出た場合は補正予算で対応する。

田畑誠一市長は「国公立大学への進学者を増やさなければ、串木野高に生徒は集まらないと考えての予算措置。市民の理解は得られる」と説明。同高の國生(こくしょう)勝海教頭は「大変ありがたい。学校としても、生徒の学力向上を図り、市の期待に応えたい」と話した。

 

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