水産系の共同大学院構想 3大学、復興担う人材育成 『岩手日報』 2013年12月29日付

『岩手日報』 2013年12月29日付

水産系の共同大学院構想 3大学、復興担う人材育成

岩手大(藤井克己学長)は三陸の水産業の復興を担う高度専門人材の養成を目指し、東京海洋大(東京都港区、岡本信明学長)、北里大(同、岡安勲学長)と水産系共同大学院の設置構想を進めている。構想を主導する岩手大によると、2014年度政府予算案に関連の調査費(要求額2300万円)が確保された。16年度の修士課程(2年)開設を目標に今後、大学間で具体的な検討作業に着手する見通しだ。

岩手大は11年10月、海洋に関する教育研究が専門の東京海洋大と、大船渡市から長く水産の専門人材を輩出してきた北里大との3大学で、三陸水産業の復興と地域の持続的発展に向けた連携で基本合意。岩手大が13年4月に釜石市に設置した三陸水産研究センターを拠点に、養殖の新技術開発や加工技術の高度化、商品開発・流通などの分野で研究成果を挙げてきた。

共同大学院構想はこれまでの研究成果と協力関係を基軸に、他大学や研究機関、自治体、漁協とも連携・支援態勢を構築し、水産業の6次産業化などを推進する高度で専門的な人材を育て、地域の復興への貢献を目指す。複数の大学が相互の教育・研究資源を生かし、共同で教育プログラムを編成する「教育課程の共同実施制度」を活用する計画だ。

 

 

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