重粒子線がん治療開始へ 山形大、18年10月にも 『朝日新聞』2013年10月8日付

『朝日新聞』2013年10月8日付

重粒子線がん治療開始へ 山形大、18年10月にも

【遠藤隆史】山形大は7日、学内設置に向けた研究を進めている重粒子線がん治療施設について、2015年度から3年かけて治療棟の新設や治療装置の製 作、臨床試験を終え、18年10月から実際の治療を始めたいとする考えを示した。同大が治療開始時期の具体的な見通しを明らかにしたのは初めて。

重粒子線がん治療は、重粒子を巨大な装置で加速させてがん患部に照射し、がん細胞を破壊する治療法。治療費は高額になるが、患部周辺の正常な部位への損傷が減り、治療日数が短くなるなどの利点がある。

山形大では昨年度に国から約10億円の補正予算を受け、重粒子線装置の小型化・省エネ化などの技術開発を進めていて、来年度予算にも研究開発費として約10億円を求めている。

同大は今年度中に医学部のある飯田キャンパスに重粒子線研究棟を新設する方針で、18年から患者を受け入れる拠点となる重粒子線がん治療棟も、その近くに建設したい考えだ。

 

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