『毎日新聞』島根版 2013年9月17日付
島根大病院:研修医育成拠点「みらい棟」完成
島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)に研修医のキャリア形成などを支援する施設「みらい棟」が完成し、14日、記念式典が開かれた。小林祥泰・同大学学長ら関係者が出席し、若手医師の育成拠点の誕生を祝った。
みらい棟は4階建てで、延べ床面積は約2480平方メートル。昨年9月に着工した。総事業費は約5億円で、そのうち県が3億円を負担した。1階には医学部卒業から10年程度のキャリアをどう描くかを具体的にアドバイスする「しまね地域医療支援センター」が入り、個々に適した研修先の調整などを担う。また、研修医が自習用に活用できる専用の部屋や仮眠室なども各階に設けられた。既に8月から利用されている。
この日の式典では、小林学長が「(みらい棟開設を機に)医師不足を全国に先駆けて解決し、全国から注目されるようになることを期待している」と述べた。【金志尚】