産学連携へ 大学が研究成果を披露 NHKニュース配信記事 2013年8月29日付

NHKニュース配信記事 2013年8月29日付

産学連携へ 大学が研究成果を披露

企業などとの連携による新しい技術や製品の開発を目指して、大学などが400を超える最新の研究成果を披露する催しが東京で始まりました。

この催しは、企業などと大学との「産学連携」によるイノベーション(=新機軸・革新)を目指して、いずれも独立行政法人のJST=科学技術振興機構とNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構が開いたもので、今回で10回目です。

東京・江東区の東京ビッグサイトには、医療や環境保全、それに、防災など合わせて10の分野について、国内の大学と高等専門学校が合わせて400を超える最新の研究成果を紹介しています。

このうち、関西大学システム理工学部の和田友孝准教授らのグループは、同じ場所にいる複数の人の体に小型のセンサーを付けて、歩いているか走っているかなどを把握するシステムを紹介しています。

将来的には、センサーとしてスマートフォンなどの携帯端末を利用し、多くの人が集まる所で火災や通り魔による事件などが起きても、1分以内にそれを検知して、周りにいる人たちに知らせ、安全に避難してもらうことで犠牲者を減らすのが目標だということです。

また、大阪大学産業科学研究所の能木雅也准教授らのグループは、太陽光を当てると発電する薄い紙や、紙のように折り畳むことができるアンテナなどを紹介しています。

能木准教授は、これらの技術を融合すれば、将来、太陽光で充電しながら情報を送受信し、軽くて折り畳み可能な“ペーパースマートフォン”も実現するのではないかと説明していました。

会場には多くの企業などの担当者が訪れ、大学などの研究者から、説明を聞いたり質問したりしていました。

この催し、「イノベーション・ジャパン2013」は、主に企業などの担当者を対象に、30日まで開かれています。

 

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