信大と県信濃美術館、連携調印 学芸員養成や所蔵品展開催など『信濃毎日新聞』 2013年7月9日付

『信濃毎日新聞』 2013年7月9日付

信大と県信濃美術館、連携調印 学芸員養成や所蔵品展開催など

 信州大(本部・松本市)と県信濃美術館(長野市)は8日、芸術振興と教育研究に連携して取り組むため、覚書に調印した。美術教育や美術館学芸員の養成、美術品や資料の調査・研究、所蔵品の展覧会開催などで協力する。期間は3年で、更新も可能。

 信大と県教委は2007年に連携協定を締結。信大と同館はこれに基づき、同館の研修会に信大が講師を派遣したり、同館が信大生の実習を受け入れたりしてきた。

 覚書では連携をさらに円滑にするため、「美術教育と美術館学芸員養成」「美術品及び資料の調査、研究及び活用」など六つの協力事項を具体的に記した。信大が旧制松本高校から受け継いだ絵画などの展覧会を来年度に同館で開く他、信大が所蔵する彫刻家、画家の石井鶴三(つるぞう)(1887~1973年)の作品や資料を同館学芸員が価値付けするといった連携を検討している。

 信大本部で調印した後、記者会見した山沢清人信大学長は「学生には信州が持つ文化芸術を総合的に継承させたい。協力関係がさらに広がり深まることを期待する」。橋本光明同館館長は「個々の人のつながりで連携していたが、総合的に進めることができるようになる。信大の全学部と連携し新しい企画を考えたい」と述べた。

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