在宅医療充実へ遠隔システム研究 岡山大、7月に寄付講座開設『山陽新聞』 2013年6月28日付

『山陽新聞』 2013年6月28日付

在宅医療充実へ遠隔システム研究 岡山大、7月に寄付講座開設

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科は27日、遠隔医療に用いるリアルタイムモニターシステム開発などに取り組む寄付講座「高齢社会医療・介護機器研究推進講座」を7月に設置すると発表した。医師の都市部への偏在が進む中、過疎地などでの高齢者医療、在宅医療の充実につなげる。設置期間は3年。

 担当教員は、笠原真悟准教授(心臓血管外科)と坂野紀子講師(衛生学)。同大が開発に協力した携帯型心電計や布団の下に入れて脈拍、呼吸数を自動計測するマットを組み合わせたモニターシステムを新見、岡山、尾道市に住む高齢者や不整脈患者らに利用してもらい、その有用性を検証した上で、最適な在宅医療や介護の在り方を検討していく。

 愛知県でソフトウエアを開発している企業が同大に9千万円を寄付した。笠原准教授は「厳しい環境下にある地域医療の抜本的な改革に向け、研究を進めていきたい」としている。

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