『岩手日報』2013年6月17日付
全研究科で秋入学を導入 岩手大大学院、14年度から
岩手大(藤井克己学長)は2014年度から、大学院人文社会科学研究科(修士課程)で10月入学を開始する方針を決めた。これで同大大学院の全5研究科が秋入学に取り組むことになり、少子化、国際化への対応が叫ばれ続ける中、社会人、外国人留学生らの受け入れ態勢が充実する。東北地区の国立大で、全研究科が秋入学を導入するのは同大が初めて。
人文社会科学研究科の秋入学は既に同研究科教授会が決定。今後、入試方法や日程、カリキュラムなど詳細を詰めた上で、要項を公表する予定だ。
同大は今後も春入学を実施するが、秋入学の拡充は社会人や留学生を含む、多様な学生に研究活動への門戸を広げる意味合いがある。同大入試課によると、工学研究科博士前期、同後期、農学研究科、連合農学研究科の過去3年間(10~12年度)の秋入学者総数はそれぞれ17人、22人、9人、34人で、うち社会人・留学生は8人(構成比47%)、20人(同91%)、6人(同67%)、28人(同82%)となっている。