立命大ボーナス訴訟:和解成立 支払額、1審上回る公算--大阪高裁『毎日新聞』2013年06月01日

『毎日新聞』2013年06月01日

立命大ボーナス訴訟:和解成立 支払額、1審上回る公算--大阪高裁

 立命館大などを経営する学校法人立命館(京都市中京区)がボーナスを一方的にカットしたのは不当だとし て、大学や系列学校の教職員(退職者ら含む)205人が法人に計3億1200万円の支払いを求めた訴訟は31日、大阪高裁(八木良一裁判長)で和解が成立 した。法人が解決金計1億2540万円を支払うとの和解内容。

 1審・京都地裁判決(昨年3月)は「ボーナス切り下げの差し迫った事情はなかった」と指摘し、労働組合との合意なしに1カ月分を減額した法人に2005~07年度のカット分計2億2900万円の支払いを命じていた。

 原告側によると、法人が和解条項とは別に今年度のボーナスで一律5万円を上乗せする姿勢を示したため、和解に応じた。上乗せされるのは一時金の労使交渉の対象となる教職員約2000人に上り、法人の支払額は1審判決の水準を超える見込みだとしている。

 記者会見した原告団副団長の斎藤敏康教授は「勝利的和解だ。賃金問題で係争している他の大学に影響があると思う」と述べた。法人は「和解の成立は意義があると考える。今後も教育・研究活動にまい進したい」とコメントした。【内田幸一】

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