京都大と滋賀県教委協定  高大連携、推進へ『京都新聞』2013年5月10日付

『京都新聞』2013年5月10日付

京都大と滋賀県教委協定  高大連携、推進へ

 京都大と滋賀県教育委員会は9日、京都市左京区の京大時計台記念館で高大連携に向けた協定を締結した。京大が教育改革の柱とする高大連携強化の一環で、出前授業や研究室訪問で大学での学びに触れてもらい、意欲の高い高校生の受験につなげる。

 京大は、東京大などが進める秋入学よりも入試や学部教育の改革を優先。志願者が作成する「まなびの設計書」などで人格や意欲を審査する「京大特色入試」の2016年度導入を決めている。

 協定は、過去5年間に生徒が京大を受験した県立高校を「連携校」に指定。教授らが高校で授業したり、生徒が大学研究室で実習などを受ける。特色入試について高校教員らとの意見交換もする。

 京大の松本紘総長は「課外活動やクラブ活動などで幅広く学んできた生徒が不利にならないように入試改革を進めている。連携で学びや研究への意欲を高めることに協力したい」と話した。連携校を代表して膳所高の渕田豊朗校長は「これまでの京大教員による講座でも、生徒の目的意識がはっきりする効果があった」と一層の連携に期待を寄せた。

 京大との連携協定は京都府と京都市の両教委も結んでいるが、高大連携を重視した協定は大阪府教委に次いで2件目。

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