九大病院に小児救命センター 5月1日開設、24時間対応 『西日本新聞』2013年4月26日付

『西日本新聞』2013年4月26日付

九大病院に小児救命センター 5月1日開設、24時間対応 

 九州大学病院(福岡市東区)は25日、24時間体制の「小児救命救急センター」を5月1日に開設すると発表した。同センターの開設は全国で6番目、九州では熊本赤十字病院(熊本市)に続き2番目。事故や病気で重篤な小児患者を救う北部九州地域の拠点となる。

 同病院によると、既存の救命救急センターでも小児患者に対応しているが、小児センター開設に伴い、現在の集中治療室(ICU)20床のうち6床を小児集中治療室として割り当てる。小児科医4人を中心に専従スタッフを確保し、小児外科や脳外科との連携も強化。子どもの体格に合った医療器具をそろえることで、緊急の血液透析など高度な治療が可能になるという。

 病気や事故で救急搬送される患者や、他の病院で治療困難な患者の受け入れを想定。事業費は年間約2億2千万円。

 厚生労働省によると、新生児の死亡率は新生児集中治療室(NICU)の整備などで先進国中最も低いが、乳幼児の重篤な急病などに対する専門的な医療施設は少なく、全国的に小児救命救急センターの開設が急がれている。

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