就活「3年生の3月から」 経済団体受け入れ 現2年生から『東京新聞』2013年4月19日付

『東京新聞』2013年4月19日付

就活「3年生の3月から」 経済団体受け入れ 現2年生から 

 安倍晋三首相は十九日、経団連など経済三団体のトップに対し、大学生の就職活動の解禁時期を現在の三年生の十二月から三カ月遅らせ、三月にするよう要請した。経済団体側は了承し、二〇一六年三月に卒業する現在の大学二年生から適用される。大企業の経営者らでつくる経団連は「倫理憲章」で採用活動の自主ルールを定めている。ルールでは、現在は大学三年生の十二月から会社説明会などを開き採用がスタート。四年生の四月から面接などを始め、十月一日以降に「内定」を出す。経団連はこの倫理憲章を改定する。 

 首相はこのほか、子供が三歳になるまでの間、育児休業を取れるよう経済団体側に要請した。育児・介護休業法では一歳六カ月までだが、自主的な取り組みを求めた。女性役員の起用も促し、経済団体側は、いずれも了承した。 

 就職活動の新たな解禁時期をめぐっては、文部科学省は当初、一五年三月に卒業する現在の大学三年生から適用しようとしたが、三年生は既に実質的な活動を始めており、経済団体や大学が「学生が混乱する」と反対。一年遅らせた。また、四年生の四月から解禁する案もあったが、春休み中の方が企業説明会などに参加しやすいため三年生の三月とした。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com