長大大学院に新たな研究科『長崎新聞』2013年4月13日付

『長崎新聞』2013年4月13日付

長大大学院に新たな研究科

 長崎大は12日、大学院の修士課程で、熱帯医学分野と国際健康開発分野を統合した新しい研究科「熱帯医学・国際健康開発研究科(仮称)」を2015年10月に設置する計画を明らかにした。アジアやアフリカの医療現場で治療法の開発や最前線での実践的な医療など総合的に活躍できる人材の育成を目指す。

 定例会見で片峰茂学長が明らかにした。

 統合するのは、熱帯地域特有の病気について治療法や検査方法を研究する「医歯薬学総合研究科熱帯医学専攻」と、地球規模の健康課題に対応できる能力を身に付ける「国際健康開発研究科国際健康開発専攻」。これまではそれぞれに特化して学んでいたが、今後は双方の基礎知識を学べる。修了後は、医歯薬学総合研究科にある熱帯医学系の博士課程に進むこともできる。

 長崎大は4月に熱帯医学と国際健康開発の両分野で世界最先端の研究をしているロンドン大衛生熱帯医学大学院(LSHTM)と学術交流協定を締結。LSHTMから講師派遣や発展途上国での共同活動が期待できるという。

 片峰学長は「世界的に日本は未熟な分野。LSHTMが持つノウハウを生かし、世界に通用する教育を目指す」と述べた。

 14年4月の開設を目指す多文化社会学部(仮称)については「最後の大詰めの段階」とした。順調なら5月末に文部科学省管轄の審議会に設置計画書を提出する。

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