「地域が求める福井大に」 眞弓新学長が来社、抱負語る『福井新聞』2013年4月10日付

『福井新聞』2013年4月10日付

「地域が求める福井大に」 眞弓新学長が来社、抱負語る

 福井大の眞弓光文学長が9日、就任あいさつのため福井新聞社を訪れ、吉田真士社長らと懇談した。法人化10年目を迎え、地方の国立大を取り巻く状況は厳しいとの認識を示した上で「これまで以上に、地域になくてはならない大学にしたい」と意欲を語った。

 眞弓学長は「地域にいかに優秀な人材を輩出するかが求められる」と述べ、「知の拠点」に加えて「地の拠点」として地域貢献に努める姿勢を強調した。

 地域医療については「福井に優秀な専門医を確保するシステムを作り上げるかが課題」と話し、地域全体を見据えた在り方を模索すべきだと提案した。

 東京電力福島第1原発の事故以降、全国的に志望者が減っている原子力分野は「?敗戦処理?ではなく、光り輝くもの(将来性)を社会がどう提示できるかが大切」と指摘。同大附属国際原子力工学研究所にシビアアクシデント(過酷事故)を専門とする所長の下、「安全安心の分野に一層力を入れる」と述べた。

 教職大学院は全国的に評価が高い点に触れつつ、今後は医学部のように指導者側も附属学校の教育現場で直接、教員を育成する手法を探りたいとした。

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