『福井新聞』2013年4月5日付
福井大学新学長、産学官連携に意欲 就任会見で眞弓光文氏が抱負
福井大の新学長に就任した眞弓光文氏(64)が4日、福井県福井市の同大文京キャンパスで会見した。大学の社会貢献が強く求められているとし「産学官の連携を深め、大学を『知』と地方の『地』の拠点としたい」と抱負を述べた。
産学官の連携について「医学部では医療器具の開発、工学部では繊維の新たな活用分野の開拓といった、地域産業のニーズに応える研究に力を入れる」と意気込みを語った。
学内の組織改革も重要とし、新たに「研究特区」と呼ばれる制度を設けることを表明。「世界レベルの高度な研究を行う教授に対し、受け持つ講義を減らすなどし、研究に専念できるようにする」と狙いを語った。
学生には「県内企業の現地法人へのインターンシップなどで積極的に海外に出て視野を広げてもらいたい」と期待を寄せ、支援体制の強化を目指すとした。
眞弓新学長は三重県出身。1997年から福井医科大医学部で教授、2003年から福井大教授、08年から同大の副学長を務めてきた。