福井・敦賀原発:資料問題 名雪氏出向人事、山形大教組が文科省帰任求め学長に抗議文 /山形『毎日新聞』2013年 4月5日付

『毎日新聞』2013年 4月5日付

福井・敦賀原発:資料問題 名雪氏出向人事、山形大教組が文科省帰任求め学長に抗議文 /山形

 原子力規制庁審議官を2月に更迭された名雪哲夫氏を山形大教授として採用した出向人事について、山形大教職員組合(品川敦紀代表)は4日、名雪氏の早期文部科学省への帰任を求める抗議文を結城章夫学長あてに提出した。

 抗議文では、情報漏えいで処分を受けた名雪氏が、山形大の教員選考規定で定められている「人格及び見識共に優れた者」とはいえないと批判した。

 また、重粒子線がん治療施設の設置にむけ、12年度補正予算で10億円の研究開発費を獲得していることに触れ、「予算の見返りか獲得のためと疑われても仕方がない」と指摘した。

 品川代表は、抗議文提出後に開いた記者会見で「名雪氏を採用するようなことを繰り返していると、世間からは山形大が日常的に不透明な人事を行うように思われる。今後の教員の応募も質が下がってしまう」と訴えた。

 名雪氏は1月、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査で、原子力規制委員会の調査団の評価会合の前に、日本原電の求めに応じて報告書原案を渡した。規制庁は2月1日付で訓告処分にした。【前田洋平】

4月5日朝刊

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